広陵高校の高尾響投手が2024年ドラフト会議でまさかの指名漏れとなってしまいました。
高尾投手は高校生右腕ながら、最速148キロのストレート、スライダー、スプリットなど変化球のキレもあり、コントロールもあってファーボールで自滅することはない投手で、甲子園には4大会連続出場し、2年生の春のセンバツではベスト4に貢献。
U-18日本代表にも選出され、銀メダルを獲得する等、今年のドラフトでは地元広島カープを中心にまずどこかが指名するだろうと言われていました。
いったいなぜ高尾投手はドラフト会議で指名漏れになってしまったのでしょうか?
高尾響ドラフト指名漏れの理由はなぜ?
広陵高校の中井監督はプロに入ってから活躍する選手じゃない限り、基本的には大学進学を強く薦めているようです。
要はプロに入れても活躍できる保証はないので、プロに入って3年、5年で戦力外になるぐらいなら安定した道を選びなさいという教育方針を取ります。
実際、広陵高校の選手は大学だったり社会人を経て実力をつけてからプロに行った方が良い選手になる選手が多く、今年楽天イーグルスからドラフト1位で指名された明治大学の宗山塁選手もそうです。
そういう意味で、高尾響投手が今回のドラフトで指名漏れになったのは、3位以内じゃないとプロ入りしないなど順位縛りがあったんじゃないかと思います。
今年のドラフトは関大の金丸投手、明治大の宗山選手、愛工大の中村投手、青学大の西川選手、大商大の渡部選手大学生の有力選手が豊富で、高校生でも神戸弘陵高の村上投手、報徳学園の今朝丸投手、花咲徳栄高の石塚裕惺投手など逸材揃い。
そうドラフト上位に入れるほど甘くはなかったので、高尾投手についてもドラフト4位以下なら十分指名に値する選手だけど3位以内には入らないと各球団のスカウトが判断し、指名につながらなかったと推測されます。
高尾響進路の大学はどこ?社会人についても!
広陵高校の中井監督が大阪商業大学(大商大)出身で、広陵高校出身でドラフト指名漏れした選手は昨年の長距離砲真鍋慧選手のように大商大に進学するケースがかなり多いです。
ちなみに、早稲田、慶応、明治、立教、法政などの東京六大学や同志社、立命館、関学、関大、近大などの関西学生野球ではドラフト指名漏れからはなかなか入れないようなので、高尾投手も大商大に行くんじゃないかと予想していました。
しかしながら、高尾投手は、大学に入って4年後のドラフトを待つよりも、出来るだけ早くプロ入りを目指すために社会人に入りたいと強く希望しているようなので、社会人入りになりそうです。
本人曰く、TOYOTAの入社を希望しているのだとか。
高尾響ドラフト指名漏れの理由まとめ
- 広陵高校では中井監督がプロに入ってから活躍できる選手じゃないと基本的に大学進学を強く薦めている
- 高尾投手の今回の指名漏れは3位以内じゃないとプロ入りしない等順位縛りがあったと推測される
- 中井監督が大商大出身で広陵のドラフト指名漏れの選手は大商大に進学するケースが多いが、高尾投手は大商大には進学せず、社会人を目指しており、TOYOTAの入社を希望
以上、広陵高校の高尾響投手がドラフト会議2024で指名漏れした理由について考えてみました。
今後の人生を見据えて、プロに入ってもすぐに活躍できないようなら、進学を優先する方針は基本的に私も賛成ではありますが、高尾投手本人にとっては今回指名漏れしたのは悔しくてしょうがないでしょう。
その悔しさをバネに、社会人野球に入って3年後にドラフト1位や2位で指名されるような選手になってほしいと思います。